『へきめん かざり かんせいしました!』
しあわせ色の「(幸葉 こうよう)の 木」
コンポタは、
(長老 ちょうろう)から ふしぎな木(幸葉 こうよう)のはなしをきいた。
「むかし 富士山は (不死 ふし)の山と 言われていたそうじゃ」
「それは 幸葉の木が 富士山にあったからじゃ」
「そうじゃ その木をみたもんは 死なないから・・・」
「不死の木 不死の山と よんだんじゃ」
「富士の(樹海 じゅかい)に その木は あるそうじゃ」
「その木を見た しゅんかん 体がポカポカする」
「なんとも言えない しあわせなきもちに なるそうじゃ」
「むかし むかしの 話しじゃよ」
つぎの日から、
(長老 ちょうろう)が (行方不明 ゆくえふめい)になりました。
(年寄り としより)だから そんなにとおくまで いけない。
すぐに みつかる みんなが そうおもっていました。
しかし、
どこをさがしても 見つかりません。
コンポタは なかまをつれて、
富士の樹海に さがしに でかけました。
なん時間も歩き 10日いじょうも さまよいました。
あるひ しょくりょうも なくなり、
大きな木の下で さいごのしょくじを することにしました。
「あした かえろう!」
コンポタは、
みんなに いいました。
つぎの日の朝、
「うっ!わ〜〜!」
大きな声に おどろいて、
コンポタは、
目を さましました。
ぜんいんが 上を見あげると、
その大きな木の はっぱが、
ふしぎな色に かがやいていました。
「こっこれは (幸葉 こうよう)の木 不死の木だ!」
しあわせ色の はっぱの木
「紅葉 こうよう」でも
「黄葉 こうよう」でもない
「幸葉 こうよう」なのだ
物語は、
「ここから」 はじまる ・・・
ふしぎな木にすむ カワイイ リスさん。