
■ 新学期が始まり、新しい環境になじめず不安定になる子どもたちがいます。普段とは違う行動を見せることがあり、ご家族も「どう声をかければいいのか」と戸惑い、良かれと思ったアドバイスが裏目に出てしまうケースも少なくありません。
■ 子どもたちの不安な気持ちは、単なる「悲しみ」だけでなく、時に激しい「怒り」として表現されることがあります。悲しんでいる様子には自然と寄り添えますが、怒りとして現れると、つい対応する側も、その態度を否定してしまいがちです。しかし、怒りの感情自体は決して悪いものではありません。大切なのは、怒りと上手に向き合い、周りに理解される表現方法を学ぶことです。
■ 不安が怒りに転じている場合、支援者がまず行うべきは、安全を確保した上で「落ち着くまで見守り、待つ」ことです。感情が乱れている間は、本来の不安を聞き出すことはできません。まずは寄り添い、本人の高ぶりが収まるのを辛抱強く待ちます。
■ 新しい環境に過敏になっている本人は、なぜ自分がこれほど落ち着かないのか、自分自身でも理由が分からず困惑しています。落ち着いたタイミングで初めてその正体が「不安」であることを一緒に分析し、怒りで表さなくても大丈夫なのだと伝えていきます。
■ この時間こそ、困ったときに助けを求める「相談する力」を養う絶好のチャンスです。怒りを強く叱ったり否定したりせず、丸ごと受け止めることで、自分の気持ちを打ち明けるスキルが育ちます。こうした瞬間こそが子どもたちの大きな成長の一歩であると信じ支援を行っています。
